狭いキッチンの収納不足を解消!賃貸OKな「吊るす」空中収納術と100均活用アイデア

生活系

「まな板を置いたら、もうお皿を置く場所がない!」
「洗った食器をどこに置けばいいの?」

1Kやワンルームの狭いキッチンに立つたび、そんな叫びたくなるようなイライラを感じていませんか?
料理は好きなのに、スペースがないせいでやる気が削がれてしまう。その気持ち、痛いほどわかります。

私も今の1Kアパートに引っ越してきた当初は、毎日キッチンでパズルをしているような気分でした。
でも、ある日ふと壁を見て気づいたんです。「床(作業台)がダメなら、空(壁や空中)を使えばいいじゃない」と。

賃貸だから壁に穴は開けられない? お金をかけたくない?
大丈夫です。100均の「ワイヤーネット」と「突っ張り棒」さえあれば、あなたの狭いキッチンは、一歩も動かずに全てに手が届く「最高のコックピット」に生まれ変わります。

この記事では、賃貸DIYアドバイザーの私が実践する、壁を傷つけずに収納力を倍増させる「空中収納術」を包み隠さずお伝えします。


[著者情報]

👤 この記事を書いた人:小林 ミナミ

賃貸DIYアドバイザー / 狭小キッチン研究家

1Kアパートでの一人暮らし歴8年。「狭くても、古くても、あきらめない」をモットーに、100均グッズを使った原状回復可能なDIY術を発信。Instagramのフォロワーは15万人超。同じ悩みを持つ一人暮らし女性の「応援団長」として活動中。


「狭い」は武器だ。プロも実践する「コックピット・キッチン」のすすめ

まず、マインドセットを変えましょう。「狭い=不便」だと思っていませんか?
実は、プロの料理人の厨房も、意外と狭いスペースで作られていることが多いのです。なぜなら、「動かない」ことが最速だからです。

広いキッチンは憧れますが、調味料を取るのに3歩、フライパンを取るのに2歩……と移動していたら、料理の効率は落ちてしまいます。
逆に、狭いキッチンなら、一歩も動かずに手を伸ばすだけで、必要な道具が全て取れる配置が可能です。

これこそが、飛行機の操縦席になぞらえた「コックピット・キッチン」という考え方です。
「コックピットキッチン」と「家事動線」は、密接な関係にあります。 狭さを嘆くのではなく、「動線が最短になる最強の環境」と捉え直してみましょう。そう考えると、壁や空中のデッドスペースが、宝の山に見えてきませんか?

【壁面】賃貸OK!「突っ張り棒×ワイヤーネット」で自立式ラックを作る

では、具体的にどうやって「空中収納」を作るのか。
賃貸で壁を傷つけずに、かつ安く済ませる最強の方法が、「突っ張り棒」と「ワイヤーネット」の組み合わせです。

ワイヤーネットは、壁面収納を作るための土台となる最強のツールです。 これを突っ張り棒で固定することで、壁に穴を開けずに、自由自在にフックやカゴを取り付けられる「壁」が出現します。

材料(すべて100均で揃います)

  • 突っ張り棒:2本(設置したい場所の高さに合うもの)
  • ワイヤーネット:1枚(突っ張り棒の幅に合うもの)
  • 結束バンド:数本

作り方

  1. 設置: コンロ横やシンク前の壁際に、突っ張り棒を2本、縦に設置します。
  2. 固定: 2本の突っ張り棒の間にワイヤーネットを渡し、結束バンドでしっかりと固定します。
  3. 完成: 余った結束バンドの端をカットすれば、自立式ワイヤーラックの完成です!

ここにS字フックでお玉やフライ返しを吊るしたり、専用のワイヤーカゴを引っ掛けて調味料を置いたりすれば、作業台の上は一気に片付きます。

【換気扇】レンジフードは「吊るす」宝庫。フックと磁石の使い分け

次に見るべきは「上」です。レンジフード(換気扇)周りは、実は収納の宝庫なんです。
ここには、「レンジフードフック」という専用アイテムと、強力な「ネオジム磁石」を使います。

溝には「レンジフードフック」

セリアなどで売っている「レンジフードフック」は、換気扇の溝(返し)に引っ掛けるだけで、強力なフックになります。
ここには、フライパンや小鍋、お玉など、よく使う調理器具を吊るしましょう。コンロの目の前にあるので、調理中にサッと取れて、洗った後も吊るしておけば乾きます。

面には「強力マグネット」

レンジフードの金属面には、ダイソーの「ネオジム磁石フック」が活躍します。
キッチンタイマーやミトン、輪ゴムなどをペタッと貼り付けておけば、探す手間が省けます。

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

【結論】: コンロの真上や火に近い場所には、燃えやすいものやプラスチック製品を絶対に吊るさないでください。

なぜなら、調理の熱で変形したり、最悪の場合は引火して火災の原因になるからです。また、フックや突っ張り棒には必ず「耐荷重」があります。「耐荷重」と「安全性」はセットで考えてください。 記載された重さの7割程度に抑えるのが、落下を防ぐ鉄則です。

【吊り戸棚】「浮かせる」で掃除も楽に。ペーパーとラップの定位置

最後に、吊り戸棚の下の空間です。ここもデッドスペースになりがちですが、「浮かせる収納」に最適な場所です。

3COINSや100均で売っている「ハンギングラック(吊り下げラック)」を棚板に挟み込んでみてください。
ここにキッチンペーパーやラップ、アルミホイルを収納します。

作業台に直置きしていたものがなくなるだけで、拭き掃除が劇的に楽になります。
「物をどかす」というアクションが不要になるので、料理の後にサッと一拭きする習慣がつき、常に清潔なキッチンを保てるようになりますよ。

よくある質問 (FAQ)

最後に、この収納術を実践する際によくある不安にお答えします。

Q1. 突っ張り棒が落ちてきませんか?

A. 定期的に締め直すことと、耐荷重を守れば大丈夫です。
突っ張り棒は、温度変化や振動で少しずつ緩むことがあります。1ヶ月に1回程度、緩んでいないか確認して締め直しましょう。また、100均の突っ張り棒は耐荷重が1kg〜2kg程度のものが多いので、重すぎるものは掛けないように注意してください。

Q2. ごちゃごちゃ見えませんか?

A. 色を「黒」か「シルバー」で統一すると、プロっぽく見えます。
100均グッズはカラフルなものも多いですが、キッチンで使うなら「黒」や「シルバー(ステンレス)」、あるいは「白」に色を絞るのがコツです。色を統一するだけで、たくさんの物が吊るされていても、雑多な感じが消えて「プロの厨房」のような機能美が生まれます。

まとめ:さあ、あなただけの「城」を作ろう。まずはワイヤーネット1枚から

ここまで読んで、「これなら私にもできそう!」と思っていただけたでしょうか?

狭いキッチンは、不便な場所ではありません。
工夫次第で、あなたの料理の腕を上げてくれる、世界で一番使いやすい「コックピット」になる可能性を秘めています。

いきなり全部やる必要はありません。
今週末、まずは100円ショップでワイヤーネットを1枚買ってみてください。
その1枚を壁に立てかけた瞬間から、あなたの快適な料理生活への入り口が開きます。

さあ、あなただけの「城」作りを、今日から始めてみませんか?


[参考文献リスト]

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