畳むのをやめたら、時間ができた。狭い家でもできる「秒速」洗濯収納術

生活系

仕事から帰って、夕飯を作って、子供をお風呂に入れて、寝かしつけて……。
ようやく訪れた自分だけの時間。ふとリビングを見渡すと、そこにはソファを占領する巨大な「洗濯物の山」が鎮座している。

「ああ、まだこれを畳まなきゃいけないのか……」

その瞬間、プツンと何かが切れて、その場に座り込んで泣きたくなってしまったこと、ありませんか?
私はあります。何度も、何度も。

「洗濯物は畳んでタンスにしまうもの」。そう信じて疑わなかった頃の私は、毎晩その山と格闘し、終わらない家事に絶望していました。

でも、もし「畳む」という工程そのものを手放せるとしたらどうでしょう?
リフォームも、広いウォークインクローゼットも必要ありません。今あるクローゼットのままで、「ハンガー」と「カゴ」を変えるだけで、あの忌々しい洗濯物の山は消滅します。

この記事では、元・限界ワーママの私がたどり着いた、ズボラでも罪悪感ゼロで続けられる「秒速」洗濯収納術を包み隠さずお伝えします。


[著者情報]

👤 この記事を書いた人:佐藤 くるみ

時短家事コーディネーター / 元・ワンオペ育児の限界ワーママ

フルタイム勤務とワンオペ育児の両立に限界を感じ、汚部屋寸前の状態から一念発起。「しない家事」を徹底的に研究し、月間30万PVのブログで発信。「仕組みで解決できる」をモットーに、頑張りすぎるママたちの伴走者として活動中。


「畳まない」は手抜きじゃない。ワーママを救う「しない家事」の正解

「洗濯物を畳まないなんて、母親として失格なんじゃないか……」
真面目なあなたほど、そんな罪悪感を抱いてしまうかもしれません。でも、断言させてください。畳まないことは「手抜き」ではなく、家族との時間を守るための「賢い戦略」です。

シンプルライフ研究家のマキさんは、著書の中で「家事は『1(スタート)』と『10(ゴール)』さえ整っていれば、間のプロセスは省いていい」と提唱されています。

家事は1(スタート)と10(ゴール)だけちゃんとしていれば、間の2〜9(畳むなど)は省いていい

出典: LEE – シンプルライフ研究家 マキさんの「しない家事」 – 集英社

洗濯における「1」は「洗うこと」、「10」は「着たい服がすぐ取り出せる状態にあること」です。
つまり、次に着る時にサッと取り出せさえすれば、その間の「畳む」「重ねる」という工程(2〜9)は、必ずしも必要ではないのです。

この考え方に出会った時、私は救われた気がしました。「丁寧に暮らす」ことよりも、ママが笑顔でいることの方が、家族にとってはよっぽど大切だと思いませんか?
だから今日から、「しない家事」という新しい正義を、あなたの家にも取り入れていきましょう。

【結論】必要なのは「ハンガー統一」と「人別カゴ」の2つだけ

では、具体的にどうすれば「畳まない収納」を実現できるのでしょうか。
複雑なルールは一切不要です。必要なのは、「ハンガーの統一」「人別カゴ」という2つのシステムだけです。

1. ハンガー統一で「移動ゼロ」を実現する

従来の洗濯動線では、「洗濯用ハンガーで干す」→「取り込んで畳む」→「収納用ハンガーにかける(またはタンスに入れる)」という無駄な工程が発生していました。

これを解決するのが、「干すハンガー」と「しまうハンガー」を同じものに統一するという方法です。
洗濯機から出した服をハンガーにかけて干し、乾いたらそのままクローゼットに移動させるだけ。これだけで、「畳む」という工程が物理的に消滅します。

2. 人別カゴで「投げ込み」をシステム化する

「でも、下着や靴下はハンガーにかけられないですよね?」
その通りです。そこで登場するのが、「人別バスケット」です。

家族一人ひとりに専用のバスケット(または引き出し)を用意し、乾いた下着や靴下は、そこへ「ポイっと投げ込む」だけにします。
ここで重要なのは、「人別バスケット」が小物の「畳む手間」を完全にゼロにする解決策であるという点です。中身が見えない深さのあるカゴを選べば、中はぐちゃぐちゃでも、外からはスッキリ整って見えます。

アイテム選びが9割!プロが指名買いする「神グッズ」リスト

「畳まない収納」を成功させるか否かは、道具選びにかかっています。
特に、「MAWAハンガー」は、畳まない収納を成功させるための必須ツールと言っても過言ではありません。ここでは、プロが愛用する神グッズを紹介します。

1. MAWAハンガー(エコノミック)

ドイツ製の滑らないハンガーです。
なぜこれが必須なのか? それは、「薄さ」と「滑り止め」機能が、クローゼットの収納力を劇的に変えるからです。
一般的なクリーニングハンガーや太いプラスチックハンガーでは、服が滑り落ちたり、厚みで場所を取ったりして、「全ハンガー収納」は不可能です。しかし、MAWAハンガーなら省スペースで、ニットもカーディガンもピタッと止まります。

📊 比較表: なぜMAWAハンガーなのか?一般的なハンガーとの比較

特徴 MAWAハンガー (エコノミック) 一般的なクリーニングハンガー プラスチックハンガー
滑りにくさ ◎ (全く滑らない) × (すぐ落ちる) △ (素材による)
厚み (収納力) ◎ (約1cm・省スペース) ◎ (薄いが絡まる) × (厚みがある)
型崩れ防止 ◎ (アーチ型で跡がつかない) × (肩が出る) △ (肩が出る)
価格 △ (1本約150円〜) ◎ (無料) ◯ (安い)

2. ニトリ・無印良品の「ソフトボックス」

「人別バスケット」として最適なのが、布製のソフトボックスです。
プラスチックのカゴと違って軽く、高い場所に置いても安全です。何より、「中身が透けない」ことが重要。ニトリの「バスケット ムスカ」や、無印良品の「ポリエステル綿麻混・ソフトボックス」が、サイズ展開も豊富でおすすめです。

狭くても諦めない!賃貸でもできる「空中収納」の裏技

「うちは賃貸でクローゼットが狭いから、全部吊るすなんて無理……」
そう諦めるのはまだ早いです。床に置けないなら、空を使えばいいのです。ここで活躍するのが、「突っ張り棒」という救世主です。

1. 鴨居フックで「通り道」をクローゼット化する

100円ショップやホームセンターで売っている「鴨居フック」をご存知ですか?
これを部屋の入り口の枠(鴨居)に取り付ければ、そこが一時的なハンガーラックになります。室内干しスペースとしても優秀ですし、翌日着る服をかけておく場所としても最適です。

2. 突っ張り棒でデッドスペースを攻略する

壁と壁の間、タンスと壁の隙間など、家の中には意外なデッドスペースがあります。
ここに強力な突っ張り棒を渡せば、立派なハンガーパイプの完成です。突っ張り棒は、狭い家でも「空中収納」を可能にする最強のツールです。

✍️ 専門家の経験からの一言アドバイス

【結論】: 突っ張り棒を使う時は、必ず「耐荷重」を確認し、できれば「支え棒」や「ズレ防止マット」を併用してください。

なぜなら、多くの人が「ただ突っ張るだけ」で設置し、服の重みで落下させてしまう失敗(通称:夜中のガシャン)を経験するからです。我が家も50平米の狭い家ですが、廊下の天井付近に突っ張り棒を渡し、オフシーズンの服を収納することで、クローゼットの容量不足を補っています。

よくある質問 (FAQ)

最後に、畳まない収納を始めるにあたってよくいただく質問にお答えします。

Q1. ニットをハンガーにかけっぱなしにすると、伸びませんか?

A. アーチ型のハンガーなら大丈夫です。
先ほど紹介したMAWAハンガーの「エコノミック」や、ニトリの「アーチ型ハンガー」のように、肩のラインが丸くなっているものを選べば、肩が出たり伸びたりすることはほとんどありません。ただし、重たいローゲージニットなどは、畳んでカゴに入れた方が無難です。

Q2. 出しっぱなしだと、部屋が散らかって見えませんか?

A. ハンガーの色と種類を統一すれば、ショップ風に見えます。
散らかって見える最大の原因は、クリーニング屋さんの黒いハンガーや、100均のカラフルなハンガーが混在していることです。すべてのハンガーを「白」や「シルバー」で統一するだけで、出しっぱなしでも驚くほど整って見えますよ。

まとめ:今日から「畳む」を手放して、自分だけの時間を取り戻そう

ここまで読んで、「これなら私にもできそう!」と思っていただけたでしょうか?

いきなり家族全員分を変える必要はありません。まずは、あなたの下着をカゴに投げ込むことから、あるいはあなたの服だけハンガーを統一することから始めてみてください。

「畳まない」という選択は、単なる手抜きではありません。
それは、あなたが笑顔でいるために、家族との温かい時間を守るために選んだ、愛ある「戦略」なのです。

さあ、この週末、まずはハンガーを買い替えてみませんか?
その小さな投資は、あなたの自由な時間となって、必ず返ってきますよ。


[参考文献リスト]

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